遺品整理は自分でできる?
作業の進め方やトラブルの対処法を紹介

更新日:2024年11月18日

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「遺品整理を自分だけでやって費用を節約したい」「遺品整理って自分でもできるの?」

遺品整理は業者に依頼するのが効率的ですが、自分でも行えます。

遺品整理を自分で行う際に際心がけておくことは、遺品整理を行う前に、次の3つを確認することです

上記3つの確認を行うことで、手間やトラブルが発生しづらくなり、スムーズに自分で遺品整理ができます。

● 皆が遺品整理についてきちんと納得しているかを確認

● 作業の流れを確認

● 業者に任せた場合のメリットを確認

この記事では、遺品整理を自分で行う場合の流れや方法、業者に依頼する場合のおすすめの業者について紹介しています。

遺品整理を初めて自分で行いたい場合、ぜひご確認ください。

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遺品整理を行う前にやらなくてはならないことは、次の4つです。
 

 遺品整理のことを親族や相続人に伝える

 遺品整理を始める日程を決める

 遺品整理に必要なものを準備する

● 遺言書やエンディングノートに遺品について書かれていないか調べる

遺品整理を徹底的に行うと、膨大な量の遺品と不要なゴミが発生します。
 
そのため、他の親族の協力や納得を得られないと作業の時間が増えてしまいます。
 
スムーズな遺品整理を行う上で必要不可欠な、4つのポイントを解説します。
 

遺品整理のことを親族や相続人に伝える

 
遺品整理を自分でする際は、親族や相続人に遺品整理について相談しましょう。
 
全員納得してから、遺品整理を始めることをおすすめします。
 
遺品整理について話し合う際、重要なのは以下の4つです。
遺品整理の方法 自分たちで行うのか業者に依頼するかを決める
費用 作業、もしくは依頼する場合、いつ頃から始めるか
スケジュール 作業にかかる費用は誰が払うか
遺品の扱い方 供養するか、買取ってもらうか、処分したくない遺品はないか
特に費用の面はきちんと決めておかなければ金銭トラブルの元になるため、はっきりとさせておきましょう。
 
話し合いの場として最適なのはお通夜やお葬式で親族が集まった時期ですが、他にも電話やメールなどで確認を取り、最終的にどうするかをまとめましょう。

親族や相続人と話し合う時のポイント

● 早めに伝えることが大切です。

● 自分の気持ちを正直に伝えましょう。

● 具体的な内容を伝えましょう。

● 相手の意見に耳を傾けましょう。

遺品整理を始める日程を決める

 
遺品整理を自分たちで行う場合、開始から終了までの日程を組みましょう。
 
遺品整理は時間がかかる作業であり、余裕のある日程を組んでおけばスムーズに作業は終了します。
 
具体的なスケジュールを立てる際には、以下の手順を参考にしてください。
 
必要な作業をリストアップする 仕分け、清掃、不用品の処分など、必要な作業をリストアップしましょう。
各作業にかかる時間を見積もる

各作業にかかる時間は、遺品の量や種類によって異なります。ある程度の目安を立てましょう。

スケジュールを組み立てる リストアップした作業と見積もり時間をもとに、スケジュールを組みましょう。この時、複数人で遺品整理を行う場合はそれぞれの分担を決めます。
遺品整理を開始する日程として目安となるのは、四十九日が過ぎた頃です。
 
この頃になると様々な手続きも落ち着き出すので、遺品整理に集中しやすくなります。

遺品整理に必要なものを準備する

 
遺品整理を自分で行う場合、整理に必要な道具を事前に準備しておきましょう。
 
遺品整理を行う場合必要なものをリストアップしました。
 
段ボール 遺品の分類・運搬に必要
ゴミ袋

遺品整理で発生したゴミを捨てるのに必要

マスク 遺品整理中に発生するホコリから身を守るために必要
軍手 重たい荷物を運搬する際に使用
ブルーシート

遺品整理の際の床の保護、遺品仕分け前の安置場所として使用。

新聞紙でも代用は可能

マジックペン 段ボールに品名や遺品を必要・不要で分ける場合に使用

ガムテープ(布テープ)

梱包に使用する。耐久性の高い布テープがおすすめ
ビニール紐 梱包や雑誌類を束ねる際に使用
ハサミ・カッターナイフ ガムテープやビニール紐のカット
雑巾 遺品整理後の簡易的な掃除に必要
ドライバー(電動工具) ネジ外しや大きな家具の分解などに必要。プラス、マイナスの両方があると好ましいです
台車 大きな荷物や段ボールの運搬に使用
脚立 高所の作業に使用

他にも、夏場だと熱中症のリスクがあるので水分補給用の飲料水や、怪我した際の絆創膏なども揃えておけば遺品整理で困ることは少なくなります。

遺言書やエンディングノートに遺品について書かれていないか調べる

 
遺品整理を進める際には、遺言書やエンディングノートに遺品について書かれていないか調べましょう。
 
遺言書やエンディングノートは、亡くなった方の意思を尊重して遺品整理を進めるための重要な資料となります。
 
遺品の処分方法や分配方法などが記載されていることもあるので、遺品整理を行う前に情報を共有しあえば、遺品整理の際遺品の処理に悩むことは少なくなります。
 
遺言書やエンディングノートは、以下の場所で保管されていることが多いです。
● 自宅の机や引き出し
 銀行の貸金庫
 弁護士事務所
 行政書士事務所
他にも、亡くなった方が普段よく使っていた場所や、貴重品を保管していた場所などを探してみましょう。
 

遺品整理を自分で行う場合の作業の流れ

 

遺品整理を自分で行う場合、以下の手順に沿って行います。

1.遺品を必要なものと不要なものにわける

2.不要なものはゴミとして処理するかリサイクル業者に売却する

3.リサイクル業者に売却するものを仕分けする

4.ゴミとして処理するものを分別するか供養する

このように、まずは必要なものを選んで確保し、残りのものをどう処分するかということを決めて行くのが大まかな流れです。

ここでは、遺品整理を自分で行う場合の作業について詳しく説明します。

 

必要なものと不要なものに分ける

遺品整理を進める際には、まず必要なものと不要なものに分けます。
 
これは、遺品整理をスムーズに進めるために必要な作業です。
 
具体的な分け方としては、以下の手順がおすすめです。

1.すべての遺品をひとつの場所に集める

2.必要なものと不要なものに大まかに分ける

3.必要なものをさらに細かく分類する(例:思い出の品、形見分けする品、自分たちが使う品など)

4.不要なものをさらに細かく分類する(例:リサイクルできるもの、燃えるゴミ、燃えないゴミなど)

 
必要なものと不要なものに分ける際には、時間をかけて選ぶことが大事です。
 
じっくり考え、必要なものと不要なものを分けましょう。
 

不要なものはゴミとして処理するかリサイクル業者に売却する

遺品整理で発生した不要なものは、ゴミとして処分するものとリサイクル業者に売却できるものに分類できます。
 
前者はそのまま分別して、ゴミの日に出すか、ゴミ処理場に有料で処理を依頼しましょう。
 
なお、粗大ごみはゴミ処理場に依頼しないのであれば自治体に連絡し、こちらも有料で処分してもらうことになります。
 
 

リサイクル業者に売却するものを仕分けする

 
遺品整理を進める中で、リサイクル業者に売却できるものがある場合は仕分けを行いましょう。
 
仕分けを丁寧に行うことで、より高値で売却することが可能になります。
 
リサイクル業者に売却するものを仕分けする際には、以下のポイントを意識しましょう。
 
品物の状態

傷や汚れ、破損がないか確認しましょう。状態の良いものは、高値で売却できます。

付属品

リモコンや説明書、保証書など付属品がある方が、高値で売却できます。

需要や希少価値の有無 流行の品物や希少価値のあるものは特に需要が高くなります。
売却品の個数 品物をまとめて売却する方が、査定額が高くなる場合があります。

特に、需要や希少価値はリサイクルショップによって価格が大きく変わる場合があります。

その際、対象の品物を専門的に扱っている業者に持っていき、買い取ってもらいましょう。

 

ゴミとして処理するものを分別するか供養する

 
遺品整理で発生した不要なもので、リサイクルできないものはそのままゴミとして処理するか、供養して処理するかを決めましょう。
 
例えば、生前故人が大事にしていた人形やアルバムなど、ゴミとして処分するのに忍びないのであれば供養することをおすすめします。
 
供養する場合はお寺に連絡し、供養してもらうことになります。
 
なお、遺品整理業者には遺品の供養も行ってくれるところもあるので、自分で行わないのであれば、業者に一任するのも手段の一つです。
 
ゴミとして処理する場合は、自治体のゴミ収集のルールを守り、処分しましょう。
 
その際、個人情報が含まれているものはシュレッダーにかけておきましょう。
 

遺品整理を自分でやるのが難しい場合は業者に依頼する

 

遺品整理を自分たちだけで行うのが難しい場合、専門の業者に依頼します。

事前準備や分別作業など、遺品整理は作業が長丁場になります。

自分で行いたいけど時間がない、量が膨大で難しいという場合は、遺品整理業者に依頼したほうが良いです。

もし、遺品整理業者に作業を依頼する場合、以下のメリット・デメリットがあります。

メリット:時間の節約や丁寧な仕分けが可能

デメリット:費用が発生する

ここでは、この2つについて説明します。
 

時間の節約や丁寧な仕分けがメリット

遺品整理業者に依頼することで、作業にかかる時間を大幅に短縮でき、仕分けも丁寧に行えるというメリットが生まれます。
 
業者に依頼することで準備や仕分け作業、ゴミの処理など、遺品整理にかかる膨大な時間の短縮が可能です。
 
また、作業も手慣れた業者が行うことで素早く丁寧に行われるので、遺品整理中のトラブルが発生しにくいです。
 
ゴミを処分する際にも、個人情報が含まれたものを適切に処分してくれるので漏洩のリスクもなくなります。
 

費用がかかるのがデメリット

遺品整理業者に依頼する場合、費用がかかるのがデメリットです。
 
業者によって相場は異なりますが、1Kで2万円から3万円ほどが相場であり、オプションも含めた依頼をする場合更に金額がかかります。
 
リサイクル業者に買取代行のサービスを利用すれば、買取価格と相殺できる場合もありますが、買い取りできるものがない場合はそのまま全額支払いになります。
 
なにより買い取り代行手数料が発生する場合、自分で買い取りを行うよりも買取額が安くなりやすいです。
 

遺品整理はどの業者に依頼する?費用やサービスを比較して選んだおすすめの業者を紹介

 
遺品整理でおすすめの業者を紹介します。
 
ここでは、以下の3つを基準に選び、それぞれの点からおすすめの業者を3社ピックアップしました。
● 遺品整理110番:価格と利便性
 
 バイセル:遺品整理の買取
 
 遺品の整理屋さん:高い信頼性
 
 
それぞれの特徴を紹介しますので、ご参考ください
 

遺品整理110番は24時間365日全国どこでも受けつけている遺品整理業者

おすすめポイント

● 遺品の仕分けから清掃まですべて含めて16,500円からと安価

● 日本全国24時間365日受付可能

● オプションが多く、任せる作業を分けやすい

 

遺品整理110番は、遺品の仕分けや清掃が基本料金16,500からと安価なのが特徴の遺品整理業者です。
 
全国対応で24時間365日受付可能のため、前日からの依頼でも受付可能なのもメリットでしょう。
 
オプションに関しては、遺品の配送や法務手続のほか、ハウスクリーニングや供養
を依頼することができます。
 
他の業者では遺品の供養や配送が込みで2万~3万円のケースが多く、遺品整理110番では別料金として扱われます。
 
そのため、自分で供養や法務手続きを行うのであれば、安価で遺品整理が可能です。
 

バイセルは不用品回収に強い業者

おすすめポイント

・遺品整理買い取りに強い

・出張買取可能なので店頭まで持っていく必要がない

・プロの査定士による正確な査定が可能

 
バイセルは、明確には遺品整理業者ではないですが、遺品整理の不要品のリサイクルで活躍してくれる買取業者です。
 
リサイクル会社の中でも大手の一つであり、遺品整理の買取りにおいても強いです。
 
宝石や骨董品のような鑑定が難しいものも、プロの査定士による鑑定で正確な買取額を出してくれるので不要品の処理で非常に頼りになります。
 
こちらは遺品整理のサービスは行っていないため、自分で遺品整理を行った後、不要品の買取に利用する際におすすめです。
 

遺品の整理屋さんは高い実績と信頼性のある業者

おすすめポイント

・買取に関する取扱いジャンルが豊富

・創業15年と信頼性が高い

・一ヶ月前以上の依頼予約で5000円の割引が可能

遺品の整理屋さんは、創業15年以上と高い信頼性をもつ遺品整理業者です。

遺品買い取りの取扱商品の種類の多さが特徴であり、ホームページに掲載されている取扱い可能ジャンルは以下のとおりです。

楽器・オーディオ・カメラ・家具・家電・テレビ・パソコン・スマホ・タブレット・ゴルフクラブ・釣具・お酒・自転車・工具・時計・ゲーム・DVD・BD・CD・レコード・フィギュア・ブランド品・洋服・本・万年筆・ベビー用品・アウトドアグッズ・骨董品・店舗オフィス用品・テレフォンカード等

また、一ヶ月前からの予約で5,000円割引となるので、葬儀後に依頼し、49日が終わったら即遺品整理を行うという流れを計画すれば、より安価に遺品整理が行えます

 

まとめ

この記事では、遺品整理を自分で行う場合に必要な準備や手順、業者に依頼する場合のおすすめ業者について紹介しました。

遺品整理はその気になれば自分だけでも行えます。

しかし、自分だけで行う場合、入念な事前準備や膨大な作業、そして大量のゴミの処理をしなければなりません。

そのため、複数人で行うことが好ましく、協力しながら時間をかけて行う必要があるのです。

もし、その時間が確保できない、あるいは難しいと感じたら、早めに業者に依頼して解決しましょう。

 

行政書士法人松下崎山事務所
終活のグレイスサポート

住所

〒231-0002
神奈川県横浜市中区海岸通り4-23
マリンビル508

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