墓じまいとは、今あるお墓を解体・撤去して更地にし、使用権をお墓の管理者に返すことです。
近年検討なさる方が大変増えておりますが、墓じまいにはさまざまな人が関わりますので慎重にすすめないとトラブルになりかねません。
こちらのページではよくあるトラブル事例と、トラブルを防ぐための方法をご説明しております。
墓じまいとは、一般的には、今あるお墓を解体・撤去して更地にし、使用権をお墓の管理者に返すことをいいます。厚生労働省の統計によると、毎年約1万件のペースで増加傾向にあるそうです。
墓じまいが選択される主な理由は、継承者がお墓のある地元から離れたためのお墓の管理が困難になったことや、また少子化で継承者が不在となったことなどがあげられます。
墓じまいをして取り出した遺骨は、より管理がしやすいお墓や納骨堂に移したり、また散骨にしたりすることが一般的です。
お墓は親族の心のよりどころであったり、また管理する寺院との関りも長年に及んでいることなどから、トラブルを招きやすい性質があるもの事実です。
墓じまいについて親族に相談や報告をする中で、お墓に対する価値観の違いから反対され、トラブルになることは少なくなりません。
墓じまいに反対する主な理由としては、次のようなものが考えられます。
お墓の撤去は石材店が行います。費用の面で思わぬ高額であったり、逆に安価でも工事が粗悪では大変です。
石材店に依頼する前に、めんどうでも数社から見積もりをとり、信頼できるところに頼むのが安心です。
費用が安い石材店の場合は、レビューやコメントなどを参考にするのもいいでしょう。
寺院とのトラブルで多いのは離壇料についてです。
閉じるお墓が寺院にある場合は、墓じまいに伴い檀家を離れることになるわけですが、その際に離壇料を支払う場合があります。
離壇料もこれまでお世話になったお礼の気持ちとしてお支払いするものですので金額に決まりはなく、地域性もあります。
一般的には通常の法要の数倍、数万円から数10万円程度であることが多いようですが、高額な請求を受けてトラブルになる場合があります。
高額な離壇料を請求される背景には、説明不足による寺院側の不満の表れであることも考えられます。現在のお墓では維持が難しい事情を丁寧に説明し、理解を求めましょう。
改葬する場合は、寺院から埋蔵証明書を発行してもらう必要もありますので、寺院との交渉は慎重に進める必要があります。金額に納得がいかなかったりトラブルになりそうな場合は、最寄りの消費生活センターに相談するとよいでしょう。
*丁寧に説明を*
墓じまいをする際に大切なのは、あらかじめ家族親族と話し合い、了解を得ることです。お墓に対する価値観が多様化しているとはいえ、今でもお墓は代々受け継いでいくもの、という考えの方はおられます。お墓を心のよりどころとしている方もいるでしょう。家族や親族の了解を得ずに墓じまいをすすめてしまうと後にトラブルになりかねません。
*見積もりをとる*
お墓の解体・撤去は石材店などの専門業者に依頼します。複数の事業者から見積もりを取り、費用とサービス内容を確かめてから頼むのが安心です。墓地によっては業者が指定の場合もありますので、事前に確認してください。
*改葬する場合は*
墓じまいののち、遺骨を別のお墓に移すことを改葬といいます。改葬の場合は、墓じまいと並行して改葬先を探します。
また改葬する場合は、「墓地、埋葬等に関する法律」に則った改葬許可という行政手続きが必要となりますので、後で慌てないですむように、書類も並行して手配することが大切です。
-終活コラム-
ー終活手続き、何から始めるかお悩みの方へー
エンディングノートの使い方をご紹介しながら終活全般についてご説明するセミナーのご案内です。
お一人様向けまた資産の認知症対策としての任意後見制度、死後事務委任契約、争族対策としての遺言、お墓じまい、また相続手続きの基本についてお伝えします。
ご自身に必要な対策が見つかる終活セミナー、ご自宅から、どうぞお気軽にご視聴ください!
会 場:オンライン
参加費:無料
特 典:講座を受講してくださった方にはオリジナルエンディングノートをプレゼント
~美しい挿絵に心が癒される、シンプルかつ充実したエンディングノートです~
こちらのページを読んだ方には、下記のページもよく読まれています。ぜひご一読ください。